沖縄 本部半島の先端に向かい、美ら海水族館を通り越してもう少し走ったところに“備瀬のフクギ並木”はあります。
フクギの木は真っ直ぐに育ち、葉が隙間無く茂り幹も頑丈なことから、民家を台風から守る防風林として植えられるようになりました。
フクギはオトギリソウ科の木で、備瀬には樹齢300年にもなるものもあるそうです。
また、フクギの木の皮は、沖縄の織物などに使われる黄色の染料の材料としても大切にされてきたとのこと。
昔から沖縄の人々の生活に溶け込んだ木だったのでしょう。
フクギ並木の入り口には無料の駐車場があります。
そこに車を止めてゆっくりと並木道に沿って歩き出すと、ふっと辺りが薄暗く涼しくなります。
見上げるとフクギの葉の間を縫って、木漏れ日がキラキラ。
足元には白い砂の道。
時折吹く海からの風を感じながら、のんびりのんびり歩きます。
フクギ並木の道は細く幾重にも交差しているので、迷子になりそうでちょっとしたスリルでドキドキ。
子供の頃の冒険気分を思い出しました。
でも、きっと迷子になったら備瀬の優しい方々が、帰り道を教えてくださることでしょう。
道の途中には赤瓦の沖縄らしい民家が点在しています。
うるさくしないようにそっと写真を撮らせて頂きました。